この国では、実力主義や年功序列の見直しが叫ばれてから、すでに30年以上が経ちました。
その中で、「個人目標」や「個人評価」といった考え方が当たり前のように広がってきました。
しかし、その結果として、
本当に個人は幸せになり、企業は成長したのでしょうか。
東大の生物学者・小林教授の著書には、
人類が生き残ってきたのは、集団で生きる仕組みを持っていたからだと書かれています。
人は仲間と協力し、子どももみんなで育てることで、社会を維持してきました。
一方で、富を多く得るために競争する仕組みは、
やがてひずみを生みます。
農業が始まり富の蓄積が可能になると、
それを独占する者が現れ、人々の中に不満や不安が生まれました。
その不満を抑えるために身分制度が作られますが、
最終的にはそれも壊されていきます。
現代のサラリーマンにとっての「評価」も、
本当に価値のあるものなのでしょうか。
評価に縛られ、振り回される――
まるで「評価の奴隷」のようになってはいないでしょうか。
本来、人は集団の中で支え合うことで、
より大きな幸福を感じられるはずです。
しかし現代は、個人主義が強まり、
その方向とは逆に進んでいるようにも見えます。
本来であれば、会社全体の幸福を最大化することが、
結果的に一人ひとりの幸福も最大化するはずです。
それにも関わらず、
なぜか私たちは「評価」にばかり目を向けてしまっているのです。
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