(フィクション)幽霊がごとき現生に想いを残した初老サラリーマン達

この話はあくまでフィクションです。なので物語だと思って読んでください。

最近、特によく感じるのですが会社の為だからとか、あなたの為だからという人の頭の中は実は全て自分の為ではないかと思います。

定年後も働く人々が増えて人々の中で、現生に未練を残した働き方をする人が増えているように思います。特に役職経験者、大手企業勤務経験者が中小企業で働くのにあたり、おそらく心の中では今の職場で働くことは本意ではないのでしょう。

なので常に過去の仕事をしてきた経験(特に良かったこと)を常に頭に浮かべ、実際に働いている今の中小企業のやりにくさを、会社の為とか、あるいは同僚の後輩の為と言いながら指摘します。しかしながらこの手の人達の共通点は、嫌な仕事、めんどくさい仕事、そして責任を伴う仕事はしません。絶対にしません。美味しいところだけ関わります。それも巧みに実行します。なぜならこの心地よい状態を失いたくないのです。

そういう人間を見て思うのです。いつまで現生に未練を残した幽霊みたいな生き方をするのかです。残り少ない人生を悔いなく生きたい、本当の気持ちで後輩たちの役に立ちたい、という気持ちで仕事をしたらどうなのかと思います。

そういえば一年前にすい臓がんで末期と言われた森永卓郎さんが今週亡くなりました。私と同い年と人です。彼を好きか嫌いかで言えばどちらでもありませんが、死ぬまで働きそして日本経済を憂い、財務省と戦っていたように思います。おそらく体も辛かったでしょうし、死への恐怖もあったでしょう。

そのように考えると、60歳を超え本当に会社の為、後輩の為を思い働くのであれば、嫌がる仕事、辛い仕事を率先して行うのが人の道なような気がします。年寄りのふりをして心地いいことだけをする、そんな高齢者になってどうするのかです。人に頼って生きてどうするのかです。頼っていいのは病院だけです。

我々年代は戦争も知りません。恐らく戦後の日本を復興させたたのは我々の親の世代です。我々はその親が頑張った高度成長した日本社会にただ乗って生きてきた世代です。簡単に言えば何もしていないのです。100年後の歴史の教科書には日本経済をダメにした世代として評価されるかもしれません。

この世に未練を残さないそんな仕事をして生きていくのが一番いいような気がします。
少なくとも私はそう生きたい、働きたい。

最近某テレビ局の役員達の振る舞い、明らかに現生に未練を残してさまよう幽霊です。

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