人が減る時代に、町工場ができること 〜長村製作所のDX、その要は「通信」でした〜

正直、課題だらけの毎日です

いま、私たちのような中小の製造業は、たくさんの悩みを抱えています。

人が減って、なかなか採用できない。世の中の変化はどんどん速くなる。海外の情勢で材料の値段も上がっていく——数え上げればきりがありません。

でも、私はこう思うんです。

人手が足りないからこそ、DX(デジタルで仕事のやり方を変えること)は、私たち町工場にとって大きなチャンスになる、と。

だから長村製作所では、製造だけでなく、営業も設計も管理も、会社まるごとで少しずつ仕事のやり方を変えていこうとしています。

やろうとしているのは、こんなことです

むずかしく聞こえるかもしれませんが、中身はシンプルです。

  • 製造の進み具合を、新しいシステムで見えるようにする
  • 機械や溶接の作業を、ロボットの力も借りて自動化していく
  • 在庫の管理や出荷の作業を、もっと楽にする
  • 営業から設計、そして製造へ——バラバラだった情報を、ひとつにつなげる

どれも「誰かをもっと働かせる」ためではありません。一人ひとりが、迷わず、楽に、いい仕事ができるようにするための工夫です。

ところが、大きな壁がありました。それが「通信」です

いざ進めようとして、はっきり見えてきたことがあります。

どれだけいいシステムを入れても、どんなに賢いロボットを置いても、それをつなぐ「通信」が不安定だと、まるで力を発揮できない、ということです。

人間でいえば、頭も体も元気なのに、神経がうまくつながっていない——そんな状態でしょうか。

最初は「これは5Gの出番だな」と考えました。工場向けの本格的な通信「ローカル5G」です。ただ、調べていくうちに、当社の規模ではコストが見合わないと分かりました。ここは正直にお伝えします。背伸びをして高い仕組みを入れても、続かなければ意味がないからです。

だから、うちに合ったやり方で、一歩ずつ

工場の中は、大きな機械やモーター、そして扱っている金属そのものが電波のじゃまをします。だから、ふつうのWi-Fiだけではどうしても不安定になりがちです。

そこで、いっぺんに理想を追うのではなく、身の丈に合った順番で進めていくことにしました。

  • まずは第一弾、Wi-Fiをしっかり整える。 電波が工場のすみずみまで届くよう、置き場所を工夫します。
  • 次に第二弾、sXGP(エスエックスジーピー)という仕組みを入れる。 Wi-Fiだけでは補いきれないところを、途切れにくい専用の通信で支えます。
  • そして機械の進化に合わせて、必要になれば、そのときあらためてローカル5Gも考える。

今のうちに、変えておきたいのです

工場の中では、モーターや金属のせいで、どうしても電波の「ノイズ」がつきまといます。これは避けられません。

それでも、今のように配線だらけの環境を、このまま続けていくのは、正直しんどい。 作業の効率を考えれば、いつかは無理が出てきます。

だからこそ、現場の様子をよく見ながら、あわてず、でも確実に、一歩ずつ通信環境を良くしていきたいと思っています。

これはただの設備の入れ替えではありません。**人が減っていくこれからの時代を、長村製作所がしっかり生き抜いていくための、大事な「土台づくり」**なんです。

急がず、でも止まらず。みなさんと一緒に、進めていければと思います。

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