春を待つこころ

先週は3月中旬にもかかわらず雪となりました。広島、九州共に季節外れの雪が舞いました。
それでもこの週末はすこぶる暖かくなりこの数日で桜の季節になりそうな予感がします。

もう直ぐ2025年度がスタートします。長村製作所に来て7回目の新年度です。67歳仕事で私が果たすべき役割は何なのか実に難しい年となったようです。

果たすべき役割、つい我がでがちな性格が災いしかねます。自分がやりたい事を全面に出すと、それは現役世代の若い人達の芽をもいでしまうこともあります。この年齢は自分の想いを果たしたい気持ちと、それでは若い人達に迷惑がかかると思う兼ね合いで右往左往します。

それでも答えは分かっているのです。気力あるうちに決断して実行することが肝要なんでしょう。つまり我を捨て、与えられた責任を果たすことが正しい生き方です。自分の我や欲を捨て去ることは中々これ難しいのでしょうが、昔からそう諸先輩も、そして私の先祖の爺さん達もしてきたのでしょう。違うのは現代のように長生きをしていないことです。長生きは悩みや苦しみがただ長く続くだけのような気がします。

それだけに私自身が新たな解決策を見つける必要があります。

我を捨て、我あり。

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当社も本格的に世代交代を始めます。

これまで私を筆頭に年齢の高い役員で当社は運営してきましたが、この春より40代50代前半の役員に変更します。製造の責任者、営業の責任者、コーポレートの責任者の3名義でこの会社を引っ張っていってもらいます。そしてこの3名が60才になる前には、更に若い世代に会社運営を変更していきたいと考えています。

そんな会社の中で60歳以上の社員が、定年後の仕事という次元とは違う働き方を生み出し、若い世代のバックアップを思いっきり、邪魔をしないでできるようにしていきたいと考えています。
社会全体でもあり、本人自身も今まで以上に働きたい人、ある程度セーブして働き続けたい人、それぞれの生き方があります。戦う集団としての会社組織で、戦闘モードではない社員が阻害されず、若い世代の手助けができ、そして会社組織としても戦闘力のある組織を作ることは難しい課題ですが、実現したいです。やはりカギは60歳以上の社員の心持ちになるのでしょう。

人を生かすことを生き甲斐として働くこと、脇役なんだけど人生ではあくまで主役になる生き方。私自身がそうなりたいといつも考えています。それを同世代の社員にも持ってもらう。そして威張るでもなく、若い世代に迎合するでもない働き方。

年齢は関係ない、実力主義、成果主義と理屈ではそうなのかもしれませんが、人間の気持ちはそう簡単ではありません。そういう60〜70歳世代が働く為にには。

唐突ですが、まず服装から入った方がいいかもしれません。年寄りじみた色や服ではなく、若者が着る服から始めたらどうでしょう。見た目から変えるのです。更に年寄りで固まらない、多くの世代の人との交流機会を増やす。

それでも現役世代が主役にした会社組織がいいです。彼ら彼女達が萎縮せず元気に働くシーンは皆んなが元気になちます。世代間の関係の塩梅の良さが大切だと思います。

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やっと春がやって来ました。

今朝は朝からみぞれ混じりの雨です。この写真は昨日夕方の近所の石神井川沿いに咲いた小さな桜🌸です。

毎年、小さい頃からこの時期になると、不思議に桜の花を見ると胸の中がソワソワします。

そして桜の木は花から濃い緑の沢山の葉っぱに覆われます。私はこの緑に覆われた葉を見て不思議に思います。緑の葉は沢山光合成を行い、栄養を木や花に送るはずなのに、葉より花が先に咲くんだろうと。

実際は咲いた後の身に栄養を送るのが光合成の役割りなので間違ってはいないのですが、うがった見方をしてしまいます。本当に必要なものに支援をする。決して見た目に惑わされるななんでしょう。惑わされるのはきれいな桜の花に集まる蜂なんでしょう。彼らは桜の作戦に引っかかり、ジフンの手伝いをさせられているのです。

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こんな戦法もありました。

そういえば、私には変わった従兄弟がいました。彼はコカコーラに勤めいていたのですが、40歳後半に退職をして地方のスーパーに転職をしました。今から20年以上も前の話しです。

小売業の経験が全くない彼は、毎日6時に出社し夜11時まで働く明らかに変な人でした。
その当時その従兄弟に話を聞くと、本当に楽しそうにスーパーの仕事の話をしてくれました。
長い時間働いていましたが、楽しくてしょうがないといった感じでした。結果その従兄弟は3店舗の責任者になりました。
そんな彼の話で面白かったのが
「目玉商品」を作らない戦法でした。更にチラシもやめてしまったのです。
彼の言い分
毎月何百万もの新聞折込費用、更に目玉商品作り(赤字)のお金がもったいない。
お客さんは毎日買い物に来てくれるお客ばかりだそうです。
そんなお客さんにお店を利用してもらうために、目玉商品で目を引くのではなく、数多くの商品を他店よりも安くしたそうです。5、10円の価格差です。
凄く安い訳ではないのですが、安心して購入できる価格設定にしたのです。

なので彼は他店舗の価格をよく知っています。だからこそできる戦法です。
チラシや目玉商品は一見最もらしいのです。何が正解かです。そこには戦う人間の信念が必要なのでしょう。
この方法は成功し売上が順調に拡大していきました。

この話で思い出すのは
1.彼はスーパー運営の素人だということ。
2.病的なほどの長時間労働。
3.とにかく、他店の製品価格をよく知っている。
4.思いついたら即実行

これと似たような話が最近都内の、地元スーパーで話題になりました。内容は電子マネーの普及で店舗もそれに対応してきたが、手数料がドンドン値上がりしてきている。そこの店長さんは電子マネーの会社に手数料を沢山払うなら、1円でも安くお客様にしてあげたいと、電子マネーをやめたそうです。小規模企業だからできる戦法かもしれません。

どちらにしても
戦法は無限です。

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企業にも営業にも必ず戦法は必要です。

私が高校生の時に出会った秋葉原の電気屋を今でも思い出します。
子供心に私は「駅前戦法と呼んでいる販売手法です。」

内容はこうです。
高校生の時にラジカセ(ソニーのジルバップ)が欲しくて、秋葉原に電車に乗り一人で購入に来た時です。子供心に秋葉原に行けば、交渉によっては安く購入できると思っていました。
秋葉原駅に降りると駅前に「サトームセン駅前店」がありました。ちなみにサトームセンは現在は存在しません。
15歳の私はこのサトームセンの駅前店で一人の店員さんに声をかけられます。「お兄ちゃん今日はどうしたの?」、私はSONYのジルバップを買いに来たんです。安くなりませんかと聞きました。
それに対してこの店員さんはこう言いました。
「お兄ちゃん、わざわざ秋葉原まで来たんだから、他の店にも行って交渉してきてごらん。そして必ず、その電気屋に名刺をもらい、そこに値段を書いてもらうんだよ。そして一番安いお店の名刺を持って、最後にもう一度ここにきてごらん。私が必ずその価格から500円引いてあげるから。」と告げられました。

私はこのサトームセンの電気屋さんのいう通り、一生懸命お店を周り交渉してきました。そして一番安かった名刺を持って元の駅前店に向かいました。この店員さんは約束通り500円を引いてくれました。

それから15年後私は家電量販店担当の電機メーカーのサラリーマンでこの秋葉原担当になり、駅前のサトームセンの駅前店に向かい、この話をしたところ、サトームセン駅前店の店長はこう説明してくれました。
「秋葉原に来るお客さんは1円でも安く買うために来ているんです。だから駅前の店て買ってすぐ帰るお客さんなんかいないんだよ。必ず他に行くんだよ。そこで最小の労力で成果あげるために考えた手法なんだよ。」と話してくれました。

私はこのサトームセンの店員さんにいいように誘導され、一生懸命に電気屋さんを歩かされ、更に各電気屋さんに商品内容を教えてもらい、本来最後に購入するサトームセンの店員さんの業務を私と他の店舗の人で行った訳です。でも思うのです、少なくとも15歳の私は満足した1日で、欲しかったジルバップが買えたのです。

秋葉原では駅前は決して有利な場所ではないのです。多くのお客さんは製品説明だけ聞いて、他に行ってしまうのです。
このように、自分の状況、長所、短所を見極め、戦法が必要なんです。ただ真面目に営業すれば売れるわけでは無いのです。注ぎ込んだ労力に見合う成果が必要なのです。

私は思うのです、お客さんが知らず知らずのうちに相手のペースの中で動き、結果あたかも自分の意思で決断をするようにすることが、販売の極意なのではないかと。
会社の経営も同じで、真面目に一生懸命働くことは間違っていないが、それだけでは収益は上げられません。そして社員を満足させる給与が支払うことはできません。
必ず収益をあげる必殺技が必要なんです。

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なぜ日本企業が発展出来なかったのか?

最近よく、この30年GDPが変わらず、所得が増えなかったのは世界で日本だけだったと聞きます。

なぜそうなったのか?それはそうされると困る人達がいるということです。更に言えばなぜ30年経った今言い出したのか?10年前でも20年前でも良かったはず。なぜそのことをマスコミも言わなかったのか?多分、知られると都合の悪い人達が沢山いたのです。

現在、あれほどシェアが高く技術力もあったdocomoがどうしてここまでシェアが落ち、突出した技術やサービスが生まれないのか?

過去の社長達の顔を思い浮かべると、悪くなった今の社長の責任ではなく、10年20年前の社長の責任のように思います。社長の大きな役割の一つに未来に責任を持つという、もっとも大事な役割があったのではないかと思います。もしかしたら現役の時に評価される社長がいたとしたら、疑う程度で一番良いのかもしれません。

話は戻りますが、その都合が良かった人達に何の疑いも持たずに、今自身の我々の責任なのかもしれません。若者に席を譲る勇気と意志を持たない弱い我々です。

多くの視察に我々から50代世代が参加されます。見聞を広めるべき世代は我々ではなく、20.30代です。彼らに多くを見せ、感じさせることで、新たなイノベーションを生み出せる可能性が高まったはずです。

多くの日本社会は儒教の影響か歳上🟰尊敬、正しい、従うべき、の図式ができてしまっています。そこにきて長生きになったが為に、50、60歳はハナタレ小僧などゆいされ、子の世代がまたバカで本気で若いと思ってしまっています。つまり若者と競いたがるのです。明らかに筋力も脳みそも急激に劣化しているのに。

これは年金問題と同じです。なぜ我々世代は自分たちがそうさせられたからと、現役世代にこの負荷を担わせるのか?我々の世代で決着をつけるべきです。だって仕事では若者を押し除けて自分の都合いいように仕事をするくせに、この難問になると放棄するとは情けない。

。我々世代の責任で現役世代の収入を増やす経済を構築し、その恩恵を若い世代にあげたい。その為にも当社では20、30代に萎縮せず活躍する職場を作り、子育て世代を中心に所得を増やす企業にしていきたいと思います

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ちゃんと製品化すべきでした。

写真は「コーヒードリップたて」「コンロ」「ミニ焚き火台」です。3番目の焚き火台は5年前に当社の社員も同じような組立て式を作ってくれました。当時は端材の利用で、ノベルティにしましたがその後発展はさせませんでした。

今朝、このように販売されているものを見て、ハッとさせられました。製品化とはちゃんと突き詰め、世に生み出すことが大切なんです。そしてストーリーとプロモーションが大切なんです。

焚き火台が9570円です。当社はBtoBの商売ですが、会社自身のブランド戦略の上でもこのようなBtoCも必要なのでしょう。

うかつでした。

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朝6:30の新幹線からの富士山

なります。なります。品川から30分でこの富士山です。明らかにどの山とも違います。企業もこうあるべです。当社も富士山になります。

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想像を超えると笑いになる。

この写真は「あさひ町内会」という味噌ラーメンのお店で、もやしのトッピングを頼んだら、これが出てきました。寮としてはもやし2袋分です。まだ味噌ラーメンが出ていないのに、トッピングもやしが先に来ました。

トッピングを頼んだ私は味噌ラーメンの上に乗ってくるものと思いましたが、見た瞬間笑いになりました。ここの味噌ラーメンは私が知る限り、東京で一番美味しいと思います。

さて本題です。営業でも、この手法は有効です。つまり相手の想像を超える提案です。間違いなく心に刺さります。よく価格の話になる商談を耳にしますが、たまに購入するもので、価格を気にする相手はそれだけ無知であり、発想が貧相ということです。そういう相手は相手にしないことです。どうしても相手にしたいのであれば、少なくとも我々レベルに意識や知識や発想をレベルアップしてからの方が良いでしょう。そのイントロダクションにこの手の施策は有効です。

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67歳の日々のストレス

先週67歳になった私ですが、年齢というより見た目からの相手の取り方なんでしょうが、私へのいたわりになぜか反発する心があります。

今朝は朝6:00の始発新幹線に乗るのですが、昨日みどりの窓口(割引き切符購入の為)で切符を購入した時、JR窓口の女性から、くれぐれも寝坊などして遅れないで下さい、遅れると折角の指定席が無駄になって自由席に座ることになりますよ、と告げられました。多分、おじいちゃんだからボケて新幹線に乗り遅れると行けないと思い、言ってくれたのでしょう。

時として、親切心は笑顔を持って相手を刺すのです。そしてその満足げな笑顔に反論すら許されない状況を押し付けられます。こちらも、その親切心の固まりのような相手に、こう言うのです。「ご親切に、ありがとうございます。」このJR窓口の女性は、私は年寄りに親切にしてあげたいい職員であり、完璧な対応だったと自画自賛なんでしょう。また私と同じような気持ちにさせる接客に磨きがかかるのでしょう。

そういえば、先週床屋💈に行った折、髪の毛を刈ってもらったのですが、もうそろそろ終了の間際に、担当の男性のかたから、額の上の方に一本だけ残っていた髪の毛を、申し訳なさそうに、「一本だけ残しますか、それとも切りますか?」と聞いてきました。そこで私は「いいですよ、切って下さい。」と告げたところ、その担当者はそれまで見せたことの清々しい顔で、「はい」と返事が返ってきました。多分、私の少ない髪の毛を気にし、だけど一本だけ残すことで、自分としては切ってスッキリしたい感情と戦いながら、私の髪を切ったり、シャンプーをしたり、ヒゲを剃ったいたのでしょう。我慢すればこの一本みすごせたなでしょうが、彼はその我慢に限界を迎え、結果達成できたのでしょう。今度は私の方が親切にしてあげたよ、と余裕の気持ちです。

この手の葛藤はいつまで続くのでしょう。そう言えば、20年近く前に亡くなった父が時々、誰かに「年寄りだと思って、甘く見るなよ。」と言っていたような気がします。私はこれを言ったら、私の負けかなと思っています。その時は人生引退です。

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