社員の居場所としての会社の役割

学校を卒業後、多くの人々は企業や組織に属することが一般的です。会社は収入を得るための場所であると同時に、自分の居場所となる場でもあります。社員に安心して働ける(生活できる)環境を提供することが、企業にとって重要です。では、社員はどのような居場所を望んでいるのでしょうか?社員個人が勝手に環境を作ることはできません。それは、その会社を構成する多くの人々という要素によって形成されるものなのです。

職場の群れは常に問題の原因になっています。時には耐えきれずに辞める人もいるほどです。
多くの人は意識せずに(私は自覚していると思いますが)群れを作り、群れに入らない人を排除します。そしてその群れの考えは常に正当化を主張します。多くの場合管理職はその群れを先導し利用します。さらに、群れのメンバーは管理職を仲間と見なし、心地よい環境を作るために活用します。

60歳を過ぎた嘱託社員にとって、会社は収入源であるだけでなく、大切な居場所でもあります。しかし、実際には若い社員が主導権を握り、世代間の融合が難しい状況です。
日本では労働力不足や年金問題、高齢化社会に対応するため、企業は独自の方法で世代間の課題を解決する必要があります。現在、自民党の総裁選が注目されていますが、人々は常に集団を作り、派閥もなくならないでしょう。他者より優位で安心したいからです。群れを嫌う人もいますが、彼らも仕事をしなければならず、会社はそんな社員も大切にしてほしいと思います。
「仲間意識」と「群れ」は似ていますが全く別のものです。多くの会社では若い管理職が「群れ」を破壊し「仲間」にしてきましたが、管理職の高齢化によりその弊害は拡大しています。この年齢の高い管理職は「自分がしていることが常に正しい」と考える傾向が強いです。若くして管理職となった社員は常に「自分の弱さ」に悩み苦しむため、多くの人に相談をしながら道を選択します。そして経験や勇気を身につけて行きます。この姿を見て後輩たちは自分の将来を想像し未来を考えます。
残念ながらこの高年齢の管理職を見聞きする若い社員は「管理職」になりたがりません。
多分、年齢の高い管理職は自分の地位を守るために「自分は常に正しい、間違っていない」を
実践してしまうのかもしれません。

社員にとっての「居場所」を提供することの重要性を痛感する時代になったようです。

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