2020年4月、改正健康増進法の全面施行により、屋内は原則全面禁煙となりました。喫煙禁止場所での喫煙は罰則が科されるため、喫煙室での喫煙を徹底しなければなりません。
しかし、喫煙する時間をリラックスする時間だと感じている方々も多く、喫煙所を設置したいと考えているところも多いのではないでしょうか?
そんな中、オフィスでは、屋内喫煙室を導入したくてもできない理由があるのです。
本記事では、屋内の喫煙室を導入しにくい3つの理由と、導入に必要な条件を詳しく紹介します。喫煙室の設置を考えている方はぜひ最後までご覧ください。

まずは喫煙室を導入しにくい理由を解説していきます。

喫煙室を導入しにくい3つの理由

喫煙室を導入しにくい理由として、主に下記の3つが挙げられます。

  1. オフィスの景観や場所の問題
  2. メンテナンスの問題
  3. 受動喫煙防止の問題

一つずつ詳しく見ていきましょう。

オフィスの景観や場所の問題

分煙対策として喫煙室を設置するには、費用以外にもさまざまな問題が発生します。それが、例えばオフィスの景観や場所を意識した問題です。
オフィスの狭さによっては、屋内に喫煙室の設置は難しいでしょう。また、オフィスのデザインによっては、喫煙室がオフィスの雰囲気を壊してしまうといった問題も起こります。喫煙室の場所によっては、行き帰りだけで時間がかなりかかってしまう場合もあり、喫煙者、非喫煙者両方が不満を抱きかねません。
しかし、敷地内の屋外に安易に喫煙場所を設けるわけにもいかないのが事実です。なぜなら、タバコの煙に対して何の対策も行っていないと、受動喫煙防止の観点から罰則が科される可能性もあるからです。

メンテナンスの問題

喫煙室や喫煙所は、十分なメンテナンスが必要です。例えば、タバコの煙が充満している密室の喫煙所では、天井や壁、床にヤニ汚れが付着し、悪臭のもとになります。また、ヤニ汚れによって、壁も黄ばみやすくなってしまいます。加えて、定期的な吸い殻の掃除も求められます。
こうしたメンテナンスの頻度や費用は、喫煙所導入の大きな課題といえるでしょう。

受動喫煙防止の問題

2020年4月に全面施行された改正健康増進法の理念は、「望まない受動喫煙をなくす」です。つまり、受動喫煙に留意しなければならなくなりました。厚生労働省は効果的な分煙対策を行うための留意事項や、職場における受動喫煙防止のためのガイドライン(令和元年7月)を定め、喫煙場所の設置に一定の基準を求めています。
細かい基準をすべてクリアしなければ、新たな喫煙所は設置できません。この基準の厳しさも、喫煙所設置へのハードルの高さとなっています。

喫煙室を導入するための条件

新たに屋内に喫煙室を設ける際、下記の2通りでそれぞれ満たさなければならない条件が異なります。

  1. 屋内喫煙室を設置する場合
  2. 脱煙機能付き喫煙ブースを設置する場合

一つずつ詳しく説明します。

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屋内喫煙室を設置する場合

屋内に喫煙室を新たに設ける場合、下記のすべての条件を満たす必要があります。

  • 出入口の室外から室内へ流入する空気の気流が毎秒0.2m以上
  • タバコの煙が室内から室外に流出しないように壁や天井などによって区画されている
  • タバコの煙が屋外または外部の場所に排気されている

屋内に喫煙室を設ける場合、壁の素材や扉の形状・気流、屋外への排気設備などの詳細な条件をクリアしなければなりません。基準に沿った喫煙室を設置しようとした場合、大規模な工事や大幅なコストが必要になる可能性があり、あまり現実的とはいえないかもしれません。

脱煙機能付き喫煙ブースを設置する場合

屋内に新たに脱煙機能付き喫煙ブースを設置する場合、下記の条件をすべて満たす必要があります。

  • 扉を開放した状態での脱煙機能付き喫煙ブースに向かう気流が毎秒0.2m以上
  • 総揮発性有機化合物の除去率が95%以上
  • 脱煙機能付き喫煙ブースから室外に排気される空気中の浮遊粉じんの量が0.015mg/㎡以下
  • 脱煙機能付き喫煙ブースから排出された気体が室外に排気されている

上記に挙げた条件は、ほとんどが脱煙機能付き喫煙ブースに対するものです。脱煙機能付き喫煙ブースの設置では、屋外ではなく、室外への排気が条件となっています。そのため、大規模な工事をすることなく、設置が可能になるのです!

日本での取り組みについて

日本ではまだまだタバコへの対策が遅れているというのが現状です。
禁煙ブースも、オフィスでは、屋内喫煙室を導入したくてもできない理由が多くあり、容易に設置することは難しいのです。

日本での受動喫煙対策はどうなっているのでしょうか。別記事で日本で取り組んでいる受動喫煙対策と現状」ご紹介しております。ぜひご覧ください。

新たな喫煙室の設置の際は脱煙機能付き喫煙ブースを活用しよう!

いかがでしたでしょうか。
喫煙室の導入時には、多大なコストがかかるだけでなく、多くの条件を満たさなければなりません。屋内に喫煙室を設置する場合は、大規模な工事が必要となってしまう可能性も高いです。
しかし、脱煙機能付き喫煙ブースであれば、喫煙ブース自体が技術的基準を満たしていれば、多くの場合で設置可能です。長村製作所のSMOXは、この基準をクリアし、快適に喫煙できるようさまざまな機能を備えています。
設置ご希望の際は、担当者が直接現地調査へ向かい、設置の条件等を確認します。お問い合わせ・資料請求から最短2週間で設置可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください!

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