公園利用者にタバコを吸う人がいて、ポイ捨てに困っている……とお悩みではありませんか。喫煙所が設置されていればこういった問題は防げるものの、喫煙禁止ルールが設けられているところや灰皿がない公園はトラブルが起こりやすくなります。
ここでは、公園でタバコを吸っても問題ないのかを解説します。喫煙所の設置を検討している方のために、スペースを設ける条件についてもお教えしましょう。トラブルのない公園を作りたい方は必見です。
公園でタバコを吸っても問題ないか?
公園でタバコを吸っても大丈夫かどうかは、公園によって異なります。喫煙ルールが設けられている公園も多く、敷地内全面禁煙としているところもあります。
公園によって喫煙の可否が異なるのは、2019年に受動喫煙防止法が改正されたためです。一部の施設は屋内禁煙・敷地内禁煙となり、施設内に喫煙スペースを設けられなくなりました。これは公園も同様で、改正前のように場所を自由に選んで喫煙することが禁止されています。
ただし、受動喫煙に配慮した場所を設けている場合は、屋外でのみタバコを吸えます。公園内に喫煙場所があればそちらで吸えるため、まずは園内マップを確認してください。
喫煙スペースがある場合はマップから確認できるため、スペースに移動してタバコを吸いましょう。マップが見当たらない場合はインターネットから公園のホームページにアクセスし、園内マップを確認することがおすすめです。
近年、マナーを守らない人が増えている
受動喫煙防止ルールが制定されてからタバコを吸える場所が限られ、マナーを守らずに吸う人も増えています。公園内に喫煙場所がなければ駐車場や園内など、至る所でタバコを吸ってそのまま捨てていく人も多いのです。
喫煙エリア外で吸えば当然受動喫煙のリスクが高まります。公園利用者の多くは子供や高齢者であり、副流煙を吸うことで健康に影響があります。また、タバコのポイ捨てが多くなれば公園の景観にも関わるため、管理側からすると大きな問題だといえるでしょう。
マナーを守らない喫煙は多くの人に迷惑をかけるため、決して良いとはいえません。しかし、公園内にタバコを吸うスペースがないとマナー違反が多発し、後々トラブルになる恐れもあります。
公園利用者の中には当然喫煙者もいますので、公園でゆっくり過ごせるよう配慮が必要です。喫煙スペースを設置すればそちらでタバコを吸う人も増えるため、園内に吸い殻が捨てられることもありません。受動喫煙防止ルールも守られるでしょう。
喫煙所を設けて分煙する
喫煙場所のない公園についてお悩みの方は、園内のどこかに喫煙場所を設けましょう。喫煙スペースのない公園だとタバコのポイ捨てや受動喫煙といったトラブルが多発するものの、喫煙スペースがきちんとあれば不要なトラブルも起こりません。
喫煙スペースを作る場合は、公園利用者が立ち寄らない場所を選びましょう。利用者の多くが横切る、または立ち入るエリアにスペースを作ると、エリア通過時に煙を吸ってしまう恐れがあります。
子供は遊んでいる際に園内の至る所に足を運ぶ可能性がありますので、ただ灰皿を置くだけでなく、囲いを作ることもおすすめです。囲いを作り、喫煙スペースであると明確にわかれば子供も近づきません。
喫煙スペースを設けていない公園はマナーを守らずに吸う人も多くなるため、公園利用者から苦情が来る恐れもあります。喫煙場所の設置によって苦情の削減や受動喫煙の防止といったメリットが得られるだけでなく、利用者全員が快適に過ごせるでしょう。
副流煙が子どもに与える悪影響
とくに子どもはこの有害物質による悪影響を受けやすいため、公園では確実な受動喫煙対策を行う必要があります。
屋外に喫煙所を設ける条件
公園は屋外なので、喫煙所を設置する際は屋外の基準を確認しておかなければなりません。屋外に喫煙スペースを設ける場合、以下のポイントを満たしておく必要があります。
屋外に喫煙スペースを設けるための基準
- 施設利用者が立ち入らない場所を選ぶ
- 喫煙スペースとして区画されている
- 看板などを設置して喫煙所であることを明確にしている
屋外であればどこでも設置していいわけではありません。公園は場所によってはとても広いため、利用者が立ち寄ることのないエリアを厳選する必要があります。
子供が集まる遊具付近や広場は受動喫煙の恐れがあるため、避けましょう。公園利用者の中には運動目的で来る人や、散歩のために来る高齢者もいます。非喫煙者に副流煙を吸わせないためにも、遊歩道や散策ルートを避けて設置してください。
喫煙場所を設置する場合は、近くに看板を設置しなければなりません。喫煙所であると明確にわからないと、何のためのスペースかわからず近づいてしまう可能性があるからです。万が一子供が近付くと健康への影響が心配されるため、タバコのイラストなどを用いてわかりやすいようにしましょう。
喫煙場所として区画されていることも必須です。ただ灰皿を置くだけではどこからどこまでが喫煙スペースなのかわかりづらいため、灰皿から遠く離れた場所でタバコを吸う人も出てきます。受動喫煙のリスクを高めてしまうため、スペースを明確にしましょう。
最もおすすめなのが囲いを設置することです。囲いを置いておけばその中でタバコを吸うとわかりますので、スペース内での喫煙が可能です。また、屋外にスペースを設置する場合は屋根があると喫煙者から喜ばれます。
屋根は雨除けだけでなく、日除けにもなります。囲いがあることで暑く感じるものの、屋根があれば多少涼しさを感じられるでしょう。
喫煙スペースを明確にしたい、喫煙者がゆっくりくつろげるスペースを作りたい方は喫煙ブースのレンタルもおすすめです。喫煙ブースは1~2人用の小さいサイズではあるものの、屋根も囲いもあるため喫煙者が快適に休憩できます。
まとめ
公園でタバコを吸っても問題ないかについて解説しましたが、いかがだったでしょうか。公園によって喫煙の可否は異なります。市によって喫煙についての条例が定められており、敷地内全面禁煙にしているところもあります。ただし、中には喫煙場所を設けている公園もあるため、まずは園内マップで喫煙所があるかを確認することが大切です。
喫煙所のない公園でのマナー違反に悩んでいるなら、喫煙所を新たに設けてみてはいかがでしょうか。喫煙スペースを設置すればマナー違反が減り、受動喫煙への対策もできるため利用者・管理側双方にメリットがあります。
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