2020年4月に改正健康増進法が全面施行され、ますます肩身の狭くなっている喫煙者たち。吸える場所が少なくなり、マナーを守らない喫煙者も増えているようです。
ところで、タバコのマナーとはいったい何なのでしょうか?本記事では、喫煙者だからこそ知っておきたいタバコのマナーを今一度見直していきます。
喫煙者も非喫煙者も快適に過ごせる社会にできるよう、ぜひ最後までご覧ください。

タバコのマナーが必要な理由

そもそも、なぜ喫煙にマナーが求められるのでしょうか?まずは、喫煙が周囲の方々に与える被害の一例を紹介します。

  • 受動喫煙(副流煙)による健康被害
  • 吸い殻による火傷
  • 吸い殻が飲み物に混ざっていた場合の急性ニコチン中毒
  • タバコの煙による悪臭

タバコの箱にも明記されているように、タバコは喫煙者にも、周りの方々にも健康被害を与えるおそれのある嗜好品です。実は、喫煙者が吸う主流煙よりも、副流煙の方が大量に有害物質を含んでいます。
また、しっかり消していない吸い殻や歩きタバコによる火傷の被害も報告されています。タバコを直接食べてしまった場合やタバコの吸い殻が浸った液体を摂取すると、深刻なニコチン中毒症状が出る可能性が高いです。とくに小さなお子さんがいる家庭では、タバコの管理を徹底しなければなりません。
衣服についたタバコの香りも、非喫煙者にとっては不快なもの。タバコを吸ったあとの口臭にも注意が必要です。

上記で挙げた喫煙が周囲へもたらす被害を、少しでも軽減するためのタバコのマナーを3つ紹介します。

  1. 歩きタバコはNG
  2. タバコの吸い殻は灰皿へ
  3. タバコのにおいに注意

一つずつ詳しく見ていきましょう。

タバコのマナー①歩きタバコはNG

健康増進法の改正により、屋内は原則全面禁煙となりました。屋外でも喫煙所での喫煙が求められますが、残念ながら一部のマナーの悪い喫煙者が禁煙エリアでの喫煙をしています。また、歩きタバコをしている喫煙者もいるようです。
歩きタバコはかなりの危険行為です。周囲の方々に望まない受動喫煙をさせてしまうだけでなく、火の粉が飛んで火傷をさせてしまうおそれもあります。とくに、吸いかけのタバコを持っている位置は、ちょうど小さなお子さんや車椅子の方の顔の高さになるといわれています。

タバコを吸うときは、指定喫煙場所に行ってから吸いましょう。喫煙所に行くまでの間の喫煙も、路上喫煙なので、避けましょうね。

タバコのマナー②タバコの吸い殻は灰皿へ

タバコの吸い殻を外にポイ捨てするのは絶対にやめましょう。街の景観を損ねたり、汚したりするだけでなく、危険をともないます。
火が消えたばかりのタバコの吸い殻は、かなりの高温です。道端に落ちていた吸い殻を小さなお子さんが拾うと、火傷してしまうおそれがあります。また、清掃員や清掃ボランティアにとっても危険です。
車の窓から道路に投げ捨てるのも危険です。最悪の場合、ガソリンに引火して大事故を引き起こすおそれもあります。絶対にやめましょう。
自宅や喫煙所で喫煙しているときに、空き缶やペットボトルを灰皿代わりにしていませんか?灰皿代わりにされた空き缶やペットボトルは、一つ一つ手作業でキレイにしてからでないとリサイクルできません。
また、タバコの吸い殻が浸った液体を摂取すると、急性ニコチン中毒になってしまいます。重篤な場合には、呼吸困難・停止、全身の痙攣などの症状が現れます。小さなお子さんのいる家庭ではとくに注意しましょう。
喫煙後のタバコの後処理は適切に。吸い殻は喫煙所の灰皿か、携帯灰皿へ!

タバコのマナー③タバコのにおいに注意

喫煙者自身はあまり気にならない、タバコのにおい。ご自身ではいい香りだと思っているタバコの香りも、他の方にとっては悪臭の可能性があります。非喫煙者の中には、タバコのにおいだけで気分が悪くなってしまう方もいるのです。
喫煙所でタバコを吸うときは、できるだけ短い時間で済ませましょう。長時間喫煙所に滞在すると、ほかの喫煙者の副流煙が衣服や髪の毛についてしまいます。
タバコを吸ったあとのにおいケアも忘れずに。衣服の消臭剤などを活用して、タバコのにおいをできるだけ減らしましょう。歯磨きやマウスウォッシュなどで、口臭をケアするのも大切です。

別記事で「嫌煙権と喫煙権とは?上手く関係性を保つ方法」をご紹介しています。

マナーを守って気持ちのいい喫煙を!

いかがでしたでしょうか。
タバコは喫煙者よりも、周りの方々に与える悪影響が多いです。とくに、受動喫煙による健康被害は甚大です。喫煙所など、分煙された場所のみでタバコを吸うように心がけましょう。
タバコを吸うときだけでなく、吸ったあとの処理まできちんと行ってはじめて、マナーを守っているといえます。非喫煙者と喫煙者が共存し続けられるよう、タバコのマナーはしっかり守りましょう!
長村製作所では、喫煙ボックス「SMOX」の設置で、タバコのポイ捨てや受動喫煙を減らすための取り組みを進めています。SMOX内の空気は15秒ですべて入れ替わるため、喫煙者の衣服にもにおいが残りにくくなっています。
非喫煙者や子どもたちに迷惑をかけずにタバコを楽しむためにも、SMOXの導入をぜひご検討ください!