不毛な対話に終止符を打つ

仕事をしていると、社員や取引先の方々と話をする機会がたくさんあります。

その中で、「あの人とは話が通じない」と感じる場面に出会うことがあります。では、なぜそのようなことが起きるのでしょうか。

おそらく原因の一つは、「自分が正しい」という思いが強すぎることにあります。そうなると、話し合いの論点は「良いか悪いか」「誰が悪いか」という方向に向かってしまいます。

しかし、商談や交渉において本当に大切なのは、相手を言い負かすことではありません。共通の目的に向かって、どうすればより良い結果を生み出せるかを考えることです。

ここで改めて、経営とは何かを考えてみます。経営とは、価値創造を通じて、他者と自分を同時に幸せにすることだと思います。その目的に向かって、中間目標や手段、その意義や有効性を問い直し、目的の実現を妨げる対立を解消しながら、豊かな共同体をつくっていくことです。

一方で、話が通じにくい人は、自分だけが正しいと思い込み、相手と共に価値を生み出すことよりも、自分の考えや利益を優先してしまうことがあります。そうなると、対話はかみ合わなくなります。

だからこそ、まず大切なのは「共通の目的を確認すること」です。ただし、これは簡単なことではありません。伝え方を間違えると、相手のプライドを傷つけてしまうこともあります。

相手も本気で、自分の考えが一番正しいと思っているからです。

自分も相手も経営でいう価値創造という共通の目的があったときに話は通じるのかもしれません。つまり相手も自分も共に幸せになるという一点です。それができないならば「あいつのは話が通じない」で終始するということです。

それでも、自分も相手も「価値創造」という共通の目的に立ち戻ることができれば、対話は前に進むはずです。つまり、相手も自分も共に幸せになるという一点を共有できるかどうかです。それができなければ、結局は「あの人とは話が通じない」という不毛な関係で終わってしまいます。

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