自分で調べ・考え・選択する人しか物事を解決できない。

長く仕事をしてきて今頭に浮かぶのはこの表題です。若い人だけでなく中高齢者も関係なく
意外に物事を知りません。多くの人は部分最適化になりやすいのです。

例えば、当社が製品製造販売している公衆電話ボックスがあります。この担当者は公衆電話ボックスの材料や機能は知っています。製品のメリット・デメリットは知っていますが、それ以上は知りません。その担当者にこの製品を活用して新たな物を作れないかと質問する社員がいます。
恐らく質問者は公衆電話ボックスに詳しいのだからなんでもわかると思いがちです。しかしながら担当者しりません。聞く相手を間違えているのです。
質問者はまず自分で調べてみる事です。そして考えるのです。その上で公衆電話ボックス担当者に聞きたい事があれば聞けば良いのです。
つまり担当者は自分の担当のことしか知らないのです。その中で完結するのです。だから会社全体のことを考えたりはしません。自分の目の前の最適化が全てです。

専門家が何でも知っているというのは大間違いです。たとえばがん治療の外科の医者にがん治療の多くの情報を聞くのは無理です。彼は手術でのがん治療は分かりますが、それ以外の放射線治療や抗がん剤治療のことは知りません。
患者は自分で各専門医の意見を聞いて、考え、判断するしかないのです。

これは仕事でも同じです。先輩社員に聞けば何でも分かるわけではないのです。時々分かったようなフリをして話す上司もいますが、ほとんど中身はありません。知るはずがないのです。
必要なことは自分で調べ・考えることです。これ以外に成功する方法はありません。

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明日は必ず来るとは限らないを常に胸に持っていないと。

テレビドラマなどでは、どんなに苦しくても明日は必ず来ると言いますが、本当は来ない人もいるのです。

明日もこの世にいるとは限らないのが、現実です。だからこそ今日、今を精一杯生きないと目を閉じる時に悔いが残ります。過去は過ぎ去ったもので何もありません、人は明日を生きる動物なのかもしれません。

本日、今年73歳になる先輩社員と朝から仕事の仕方でもめました。彼は彼なりに今までのやり方をただ続けているのです。だから大きなトラブルになった案件の原因が分からないといいます。なので問題をそのままにして次の案件に手をかけようとします。トラブルはそのままです。相手先は違いますが同じトラブルが続いています。

彼との会話の中で頭に浮かんだのが、表題の言葉です。自分に言い聞かせてるつもりで、今を精一杯生きたい。それが全てにしたい、明日は大好きな人にも会えないかもしれない。そして自分の不始末も置き忘れ、迷惑をかける明日を相手に渡すことになります。だからこそ経験にこだわるなど、もっとも人間がやってはいけないことなんです。常に今を生きる、それを先輩社員にも今から始めてほしい。それはすこぶるカッコ悪いように見られるかもしれませんが、確実に明日を生きた証になるはず。

私を含め60歳以上の社員が働く心構えの中、どうせ私は嘱託で現役社員のような給与もないんだから、責任もないと思いがちなのではないかと思います。全てはその甘えが原です。この歳になっても働く意味が腹に落ちていないなら、今からでも考え行動すべきです。私はいつも思います、会社の為に働くと言う人程、自分の為です。仲間の為に行動することが、結果として時には自分の為になることがあるかもしれません。その程度のことです。

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ワットビットが今後のキーワードになる?

最近話題のデーターセンターですが、必要なのは都市部です。しかしながら都市には大型データーセンターを作る土地がありません。更に大量に消費する電力を地方から送電するにはロスが大き過ぎます。

都市に電力やらデータ処理を持ってくるのではなく、地方に逆に行ってしまう。土地はある、発電はそばでできる。問題は通信速度による処理スピードの問題です。
それを解決するのがVPNです。今回NTTは台湾のデータセンターをVPNでつないだそうです。
同一装置での電装スピードを1とすると、この台湾までのスピードは1.006倍です。ちなみインターネットは29倍です。

通信会社と電力会社の共同事業化つまり「ワットビット」。この新しい領域で当社が取り組むべきことは何なのか?今ワクワクしながら考えています。

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ダニングクルーガー効果に悩みどころ

ダニングクルーガー効果とは、特に優れているわけでもないのに、自分が「優秀である」と認識してしまう心理現象。

例えば、テスト前に「この範囲は簡単だから勉強しなくても大丈夫」と思い込み、予想以上に低い点数を取ったしまう。

あるいは新人営業マンで、話が上手い人に多い例で、「喋るのは得意だから簡単に売れる」と自分の能力を過信し、結果的に全く成果を上げられなかった。などの現象があります。特に採用面接時にこのような人物によく出会います。要注意人物です。ちなみにこの手の人間は若手だけでなく。ベテラン営業マンでも、出会うごとがあります。もしかしたらこちらの方が要注意かもしれません。こちらは、更に上手くいかないと開き直りもあるのでタチが悪いです。理由は自分の能力の無さを決して認めないからです。

それとは逆もあります、すれば出来るのに自信がないのか常に弱気です。人間的には好きなんだけれど、周りの顔色を見がちでスピード感に欠けます。でも人間としては誠実です。

長い期間働いているとこのダイニングクルーガー効果とは一種の病気ではないかと思います。ものの本によると自覚さえあれば治療は可能だそうです。問題もなく仕事や生活ができるそうです。

問題は自覚の無い40代以上です。タチが悪いので関わり合わないほうがいいです。

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もっと素晴らしい明日を手に入れるために「ライバルは必要なのか?」

20年余り前、小中学、高校に導入された新しい学習指導要領は従来の詰め込み教育ではなく、皆んなで協力して課題を乗り越えることをよしとする教育方針(ゆとり教育)となりました。

競争は全てが悪というわけではないですが、日本の職場環境は働きやすさ居心地の良さ追求するがあまり、特に若者のストレスの免疫力低下と働きがいの消失をもたらしました。

職場の人間関係の中で、競争心はイノベーションの種になる一方、居心地のいい環境は、逆にチャレンジ精神や新しい発見を遠ざける影響があるようです。

こうした競争環境喪失の中にあって、唯一失われないものが「ライバルの存在」です。ライバルの存在が劇的な瞬間を生み出す現実も存在します。

そういえば厚生労働省が面白い分析をしています。エンゲージメントと会社の業績の因果関係は認められないとの話です。時は多くのコンサル会社が企業業績向上にエンゲージメントを挙げていますが、大手企業経営者が自社の経営課題にこのエンゲージメントが13位ぐらいランクされています。
恐らく、企業業績が良い会社がエンゲージメントを促進しているだけで、それを安易にコンサルタント会社がエンゲージメントを高めると業績が上がるという逆説を唱えたのでしょう。しかしながら実際の経営者はそう思っていないということです。

テレビのコメンテーターや評論家達はこのコンサル会社の口車に乗っているのです。それを安易に受ける一般社員は恐らくエンゲージメントを高める施策を求めてくるでしょう。

話の始めに示した、居心地の良い職場と、働きやすい環境とは違うとかもしれません。これ以上日本の価値が下がるようになってほしくないので、この内容を選んでみました。

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春を待つこころ

先週は3月中旬にもかかわらず雪となりました。広島、九州共に季節外れの雪が舞いました。
それでもこの週末はすこぶる暖かくなりこの数日で桜の季節になりそうな予感がします。

もう直ぐ2025年度がスタートします。長村製作所に来て7回目の新年度です。67歳仕事で私が果たすべき役割は何なのか実に難しい年となってきました。

果たすべき役割、つい我がでがちな性格が災いします。自分がやりたい事を全面に出すと、それは現役世代の若い人達の芽をつむいでしまうこともあります。この年齢は自分の想いを果たしたい気持ちと、それでは若い人達に迷惑がかかると思う兼ね合いで右往左往しています。

それでも答えは分かっているのです。気力あるうちに決断して実行することが肝要なんでしょう。つまり我を捨て、与えられた責任を果たすことが正しい生き方です。自分の我や欲を捨て去ることは中々これ難しいのでしょうが、昔から諸先輩も、そして私の先祖の爺さん達もしてきたのでしょう。違うのは現代のように長生きをしていないことです。長生きは悩みや苦しみがただ長く続くだけのような気がします。この長くなってしまう自分の人生と与えられた仕事という責任をどう果たすのか?運命といえばそれまでです、決して嫌でやることでもありません。悩む兼ね合いは現役世代と私の時間の長さが違うことです。
そういえば相対性理論で言えば早く移動すれば時間が遅くなるという現象があります。
誰よりも早く行動することがもしかしたら解決策なのかもしれません。

それだけに私自身が新たな解決策を見つける必要があります。

我を捨て、我あり。

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当社も本格的に世代交代を始めます。

これまで私を筆頭に年齢の高い役員で当社は運営してきましたが、この春より40代50代前半の役員に変更します。製造の責任者、営業の責任者、コーポレートの責任者の3名義でこの会社を引っ張っていってもらいます。そしてこの3名が60才になる前には、更に若い世代に会社運営を変更していきたいと考えています。

そんな会社の中で60歳以上の社員が、定年後の仕事という次元とは違う働き方を生み出し、若い世代のバックアップを思いっきり、邪魔をしないでできるようにしていきたいと考えています。
社会全体でもあり、本人自身も今まで以上に働きたい人、ある程度セーブして働き続けたい人、それぞれの生き方があります。戦う集団としての会社組織で、戦闘モードではない社員が阻害されず、若い世代の手助けができ、そして会社組織としても戦闘力のある組織を作ることは難しい課題ですが、実現したいです。やはりカギは60歳以上の社員の心持ちになるのでしょう。

人を生かすことを生き甲斐として働くこと、脇役なんだけど人生ではあくまで主役になる生き方。私自身がそうなりたいといつも考えています。それを同世代の社員にも持ってもらう。そして威張るでもなく、若い世代に迎合するでもない働き方。

年齢は関係ない、実力主義、成果主義と理屈ではそうなのかもしれませんが、人間の気持ちはそう簡単ではありません。そういう60〜70歳世代が働く為にには。

唐突ですが、まず服装から入った方がいいかもしれません。年寄りじみた色や服ではなく、若者が着る服から始めたらどうでしょう。見た目から変えるのです。更に年寄りで固まらない、多くの世代の人との交流機会を増やす。

それでも現役世代が主役にした会社組織がいいです。彼ら彼女達が萎縮せず元気に働くシーンは皆んなが元気になちます。世代間の関係の塩梅の良さが大切だと思います。

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やっと春がやって来ました。

今朝は朝からみぞれ混じりの雨です。この写真は昨日夕方の近所の石神井川沿いに咲いた小さな桜🌸です。

毎年、小さい頃からこの時期になると、不思議に桜の花を見ると胸の中がソワソワします。

そして桜の木は花から濃い緑の沢山の葉っぱに覆われます。私はこの緑に覆われた葉を見て不思議に思います。緑の葉は沢山光合成を行い、栄養を木や花に送るはずなのに、葉より花が先に咲くんだろうと。

実際は咲いた後の身に栄養を送るのが光合成の役割りなので間違ってはいないのですが、うがった見方をしてしまいます。本当に必要なものに支援をする。決して見た目に惑わされるななんでしょう。惑わされるのはきれいな桜の花に集まる蜂なんでしょう。彼らは桜の作戦に引っかかり、ジフンの手伝いをさせられているのです。

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こんな戦法もありました。

そういえば、私には変わった従兄弟がいました。彼はコカコーラに勤めいていたのですが、40歳後半に退職をして地方のスーパーに転職をしました。今から20年以上も前の話しです。

小売業の経験が全くない彼は、毎日6時に出社し夜11時まで働く明らかに変な人でした。
その当時その従兄弟に話を聞くと、本当に楽しそうにスーパーの仕事の話をしてくれました。
長い時間働いていましたが、楽しくてしょうがないといった感じでした。結果その従兄弟は3店舗の責任者になりました。
そんな彼の話で面白かったのが
「目玉商品」を作らない戦法でした。更にチラシもやめてしまったのです。
彼の言い分
毎月何百万もの新聞折込費用、更に目玉商品作り(赤字)のお金がもったいない。
お客さんは毎日買い物に来てくれるお客ばかりだそうです。
そんなお客さんにお店を利用してもらうために、目玉商品で目を引くのではなく、数多くの商品を他店よりも安くしたそうです。5、10円の価格差です。
凄く安い訳ではないのですが、安心して購入できる価格設定にしたのです。

なので彼は他店舗の価格をよく知っています。だからこそできる戦法です。
チラシや目玉商品は一見最もらしいのです。何が正解かです。そこには戦う人間の信念が必要なのでしょう。
この方法は成功し売上が順調に拡大していきました。

この話で思い出すのは
1.彼はスーパー運営の素人だということ。
2.病的なほどの長時間労働。
3.とにかく、他店の製品価格をよく知っている。
4.思いついたら即実行

これと似たような話が最近都内の、地元スーパーで話題になりました。内容は電子マネーの普及で店舗もそれに対応してきたが、手数料がドンドン値上がりしてきている。そこの店長さんは電子マネーの会社に手数料を沢山払うなら、1円でも安くお客様にしてあげたいと、電子マネーをやめたそうです。小規模企業だからできる戦法かもしれません。

どちらにしても
戦法は無限です。

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企業にも営業にも必ず戦法は必要です。

私が高校生の時に出会った秋葉原の電気屋を今でも思い出します。
子供心に私は「駅前戦法と呼んでいる販売手法です。」

内容はこうです。
高校生の時にラジカセ(ソニーのジルバップ)が欲しくて、秋葉原に電車に乗り一人で購入に来た時です。子供心に秋葉原に行けば、交渉によっては安く購入できると思っていました。
秋葉原駅に降りると駅前に「サトームセン駅前店」がありました。ちなみにサトームセンは現在は存在しません。
15歳の私はこのサトームセンの駅前店で一人の店員さんに声をかけられます。「お兄ちゃん今日はどうしたの?」、私はSONYのジルバップを買いに来たんです。安くなりませんかと聞きました。
それに対してこの店員さんはこう言いました。
「お兄ちゃん、わざわざ秋葉原まで来たんだから、他の店にも行って交渉してきてごらん。そして必ず、その電気屋に名刺をもらい、そこに値段を書いてもらうんだよ。そして一番安いお店の名刺を持って、最後にもう一度ここにきてごらん。私が必ずその価格から500円引いてあげるから。」と告げられました。

私はこのサトームセンの電気屋さんのいう通り、一生懸命お店を周り交渉してきました。そして一番安かった名刺を持って元の駅前店に向かいました。この店員さんは約束通り500円を引いてくれました。

それから15年後私は家電量販店担当の電機メーカーのサラリーマンでこの秋葉原担当になり、駅前のサトームセンの駅前店に向かい、この話をしたところ、サトームセン駅前店の店長はこう説明してくれました。
「秋葉原に来るお客さんは1円でも安く買うために来ているんです。だから駅前の店て買ってすぐ帰るお客さんなんかいないんだよ。必ず他に行くんだよ。そこで最小の労力で成果あげるために考えた手法なんだよ。」と話してくれました。

私はこのサトームセンの店員さんにいいように誘導され、一生懸命に電気屋さんを歩かされ、更に各電気屋さんに商品内容を教えてもらい、本来最後に購入するサトームセンの店員さんの業務を私と他の店舗の人で行った訳です。でも思うのです、少なくとも15歳の私は満足した1日で、欲しかったジルバップが買えたのです。

秋葉原では駅前は決して有利な場所ではないのです。多くのお客さんは製品説明だけ聞いて、他に行ってしまうのです。
このように、自分の状況、長所、短所を見極め、戦法が必要なんです。ただ真面目に営業すれば売れるわけでは無いのです。注ぎ込んだ労力に見合う成果が必要なのです。

私は思うのです、お客さんが知らず知らずのうちに相手のペースの中で動き、結果あたかも自分の意思で決断をするようにすることが、販売の極意なのではないかと。
会社の経営も同じで、真面目に一生懸命働くことは間違っていないが、それだけでは収益は上げられません。そして社員を満足させる給与が支払うことはできません。
必ず収益をあげる必殺技が必要なんです。

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