会社の歴史の大切さと、会社に誇りを持つ大切さを忘れないこと、そしてそのことを後輩に継承する私達の役割

当社は今年で創業86年になります。公衆電話ボックスが好調な30年前までは、業績も良く好調な時期もあったでしょう。更に同一製品の作り込みも多く、作業自体も画一的手法がまかり通っていました。だからベテラン社員は製造の仕方、仕事の仕方に自信を持っていました。

それとは逆に、この30年前以降は社員にも我慢、苦渋などを与えてしまう時もあったように思います。更に尊敬もできない社長や上司もいたかもしれません。更に公衆電話ボックスの衰退は多くの苦悩を社員に負わせたのでしょう。
また、私が来てからの7年間は多品種少ロット生産と製造スタイルも大きく舵を切り、それまでの仕事の仕方を180度変えるようお願いをしています。なのでベテラン社員ほど方針に不満を持ち、イライラも不満も、そして製造現場のこと何にも分かっていない社長に指図されたくないと思っているでしょう。

私自身も悪いのは過去の先輩社員の仕事の仕方を一部批判した言動もあったかもしれません。
それが間違った伝わり方をして、会社に歴史に誇りが持てない社員を生み出しているのかもしれません。

それでも、そんな多くの先輩達がいてくれたからこそ。今の長村製作所があるのです。
数年前に入社した社員からしたら今が全てであり、過去は関係ないのかもしれません。
更に今の多くの社員から見れば、私達が製品を作り販売することで給与がもらえることが、当たり前と思っているかもしれません。イヤ多くの社員はそう思っているのでしょう。
そして過去の先輩達の仕事の仕方を批判し続けることも多々あるでしょう。

ろくでもない社長やダメな上司と思われる先輩達がいたことも事実です。でも全ての先輩達が長い時間をかけ長村製作所の名前を信頼してもらえる会社にしたのも事実です。私達が今、仕事が続けられ給与がいただけるのはそんな先輩のお陰でもあります。

今、お客様からご注文を頂けていることは、営業の皆さんの努力、製造の皆さんの努力もありますが、諸先輩方が「長村製作所」の名前を信頼される会社にしてくれたことも、同様に当社の誇りです。

私達は時間と名前を繋ぐ大事さを後輩に継なぐことを忘れないように、現役のベテラン社員よ、今こそこの会社の誇りを後輩に伝えませんか。過去があり今があるからこそ未来があるのです。

現在はとかく批判することを良しとする風潮が強いです。そんな風潮にしているテレビや新聞やSNSが我が社員や多くの日本人をその様に染めているから、仕方ないのかもしれませんが、自分を頭で考え、これからのあり様を自分の目で見て、聞いて努力の真実を確実に誇りに変え後輩につなぎましょう。

誰かを批判するだけでは解決はしません。今のあり様をどうしたら、より良き未来に変えられるのか。その為に目があり耳があり、そして脳みそと心があるはずです。頭を精一杯使って働きたい。文句を言って誰かに変えさせるのではなく、自分自身で変えていくことを選んで欲しい。

86年も営んできて、まだ売上高10億円かよ、こんな給与しか出せないのかよと文句を沢山言いたいでしょう。だからこそ批判だけでは過去の先輩達の二の舞です。未来の社員に会社の誇りを持ってもらい夢を描いてもらえるように、今を大切にそして私達の手でこの会社を発展させたいです。

もし自分の手で取り組みたくない社員がいるのであれば、あなたの時間が無駄になります。新たな道に行った方が良いでしょう。必要があれば手助けもしましょう。

その上で共に茨の道かもしれませんが、批判より解決を共に手をとる人達とこの会社を発展させたいと思います。

当社は今、おかげさまて数多くの受注を頂き、製造部門の多く社員が頑張ってくれています。お客様から注文を頂くことは当たり前なことではありません。営業の努力、過去先輩達の努力による長村製作所の信頼からです。当たり前と思わず、努力することで、私達は生きていけるのです。

現在の工場や事務所は決してきれいでもありません。だから人様に胸を張って見せることに躊躇する気持ちも分かります。それでも私達が作り出す製品は社会の為になっています。我々が製造した製品が一般の日本人の目に触れることはほぼありません。それでも役に立っていることは事実です。
日頃のスマホが使える、インターネットが使えるのは私達の製品もあればこそです。
災害時に公衆電話ボックスが使うことができるのも私達が作り出した製品です。

黙って背中を見せるだけでは若い社員の皆には伝わりません。それぞれが愚直に歩んだ仕事の軌跡を言葉にして伝えてください。
そしてあと14年後の創業100周年を迎えたときには、多くの社員が胸を張り、「長村製作所」を誇れる会社として家族・友人に「私達はこの会社で働いています。」と伝えましょう。

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