シュミレーションゴルフ練習場から見る仕事の可視化の重要性

先週からシミュレーションゴルフ場に通い始めました。この練習場は駅前にあり、24時間営業しています。年明けに手術を受け、体力が落ち不安もありましたが、ゆっくりとハーフショットから始めることにしました。誰もいない朝4時から1時間、打ち続けています。

このシミュレーターは、距離だけでなく方向角度、入射角度、ボールの回転数、ボールスピードなど、様々な項目を一打ごとに表示します。これにより、今日の課題を自分で設定し、都度修正しながら練習が可能です。

ゴルフシミュレーターを使い始めてから、課題が具体的に映像で見えるようになり、数字を見ることの重要性を改めて感じました。仕事においても同様です。
例えば、社員が「忙しい」「大変だ」と口癖のように言い、上司はそれを聞いて解決のために増員を考えます。
あるいは不良品の発生も同じで、常に改善策は「注意いして都度図面確認をします」の文言です。これでは不良品発生ゼロにはなりません。
仕事を始めて約45年が経ちますが、常にこの声を聞いてきました。科学が進んでも、この状況は変わりません。問題点を数値化し、誰もが理解できるように映像化する必要があります。
そうすれば、「忙しい」「大変だ」と言っている本人が解決策を見つけることができるかもしれません。現在のデジタル化は計り知れない可能性を秘めています。

しかし、真の問題は、その環境にいながらツールを使用する発想力がない上司たちにあるのかもしれません。つまり、人間の心の問題なのかもしれません。皮肉な見方をすれば、現状維持が良く、解決を望まないのかもしれません。問題や課題に埋もれることへの快感かもしれません。

ゴルフシミュレーターから話が飛びましたが、現代は過去と異なり解決策が豊富にあるにも関わらず、会社や政治が改善されないのは、この人間性、あるいは現代の日本人特有のものかもしれません。そんな日本人が160年前に明治維新を起こしたのです。そしてその当事者達の多くは20代の若者でした。決して40代50代の人間ではないのです。改革を行う若者のそばで江戸末期の年長者は何をしたのでしょうか?
現代はその年長者が牛耳っています。
時代を超えた年長者の役割があるのではないかと、なぜかシュミレーションゴルフをしながらそのようなことを想像する私は中々ゴルフが上手くなりません。

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