下請け会社から離脱を決意した本当の理由

長村製作所に入社してあと一カ月で丸6年が終わろとしています。

最初に来て考え、実行したのが表題の下請けからの離脱でした。そう考えた理由は3つありました。

1.下請けの仕事を受ける時の社員の卑屈な姿勢からの脱却でした。利益が出ない仕事でも受ける負け犬根性、常にウチは仕方ないじゃないか小さな会社なんだから、という言葉が会社を覆っていたからです。

2.自分達で企画、設計、製造できるのに、それを最大限生かさず、言われたものを作ればいいと言うプライドのなさからの脱却。

3.常に主導権を相手に委ねることに慣れてしまい、主体的に行動しない風潮があり、業績の悪いのは全て前の経営陣や役職の責任発言が蔓延していました。

自己責任で物事を考えないのことは自分自身の問題なのです。だから業績が悪いことも、給与が上がらないことも、客先から無理難題も全て、誰かのせいにしてしまいます。結果楽な道を選ぶクセがついて、相手に合わせることで事を収めようとします。多分相手に合わせている自覚はないでしょう。

今は段々とですが変わりつつあります。
それが証拠に文句を言いながらも仕事が進み、業績も向上傾向にあります。
それでも時々見え隠れするこの相手に合わせる弱さ。この課題は本人に自覚がないことが一番の問題なのですが中々意識できません。

なのであえて、下請け仕事をしないことで、自らの意思で考え企画し設計することにこだわるようにしています。多分折角受注できるのに、なぜ社長はこの案件ダメなんだと言うんだろう。あるいは文句を言うんだろうと、面白くない社員もいるでしょう。

中々、全てが自主企画でとは行かない部分も多いのも現実です。でも「売れればいい」「相手の言ってきたことだけを受けて作る」「相手の取引条件に常に従う」という仕事の仕方から脱却しない限り、この会社の再生はないと考えています。この軸を崩さないように社員を叱咤激励して行きたいと思います。

おそらく日本の多くの中小企業が抱えている大きな課題で、当社特有の問題ではないでしょうが、それでもあえて挑戦して実現したいと思います。
皆さんの応援、ご理解をお願い致します。

仕事は断る勇気も必要だということを知ってもらいたいと思います、

7年目を迎え、更に嫌われ社長になることですが、社員への愛情は切らさないよう、また一年頑張りたいと思います。

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