こんな戦法もありました。

そういえば、私には変わった従兄弟がいました。彼はコカコーラに勤めいていたのですが、40歳後半に退職をして地方のスーパーに転職をしました。今から20年以上も前の話しです。

小売業の経験が全くない彼は、毎日6時に出社し夜11時まで働く明らかに変な人でした。
その当時その従兄弟に話を聞くと、本当に楽しそうにスーパーの仕事の話をしてくれました。
長い時間働いていましたが、楽しくてしょうがないといった感じでした。結果その従兄弟は3店舗の責任者になりました。
そんな彼の話で面白かったのが
「目玉商品」を作らない戦法でした。更にチラシもやめてしまったのです。
彼の言い分
毎月何百万もの新聞折込費用、更に目玉商品作り(赤字)のお金がもったいない。
お客さんは毎日買い物に来てくれるお客ばかりだそうです。
そんなお客さんにお店を利用してもらうために、目玉商品で目を引くのではなく、数多くの商品を他店よりも安くしたそうです。5、10円の価格差です。
凄く安い訳ではないのですが、安心して購入できる価格設定にしたのです。

なので彼は他店舗の価格をよく知っています。だからこそできる戦法です。
チラシや目玉商品は一見最もらしいのです。何が正解かです。そこには戦う人間の信念が必要なのでしょう。
この方法は成功し売上が順調に拡大していきました。

この話で思い出すのは
1.彼はスーパー運営の素人だということ。
2.病的なほどの長時間労働。
3.とにかく、他店の製品価格をよく知っている。
4.思いついたら即実行

これと似たような話が最近都内の、地元スーパーで話題になりました。内容は電子マネーの普及で店舗もそれに対応してきたが、手数料がドンドン値上がりしてきている。そこの店長さんは電子マネーの会社に手数料を沢山払うなら、1円でも安くお客様にしてあげたいと、電子マネーをやめたそうです。小規模企業だからできる戦法かもしれません。

どちらにしても
戦法は無限です。

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企業にも営業にも必ず戦法は必要です。

私が高校生の時に出会った秋葉原の電気屋を今でも思い出します。
子供心に私は「駅前戦法と呼んでいる販売手法です。」

内容はこうです。
高校生の時にラジカセ(ソニーのジルバップ)が欲しくて、秋葉原に電車に乗り一人で購入に来た時です。子供心に秋葉原に行けば、交渉によっては安く購入できると思っていました。
秋葉原駅に降りると駅前に「サトームセン駅前店」がありました。ちなみにサトームセンは現在は存在しません。
15歳の私はこのサトームセンの駅前店で一人の店員さんに声をかけられます。「お兄ちゃん今日はどうしたの?」、私はSONYのジルバップを買いに来たんです。安くなりませんかと聞きました。
それに対してこの店員さんはこう言いました。
「お兄ちゃん、わざわざ秋葉原まで来たんだから、他の店にも行って交渉してきてごらん。そして必ず、その電気屋に名刺をもらい、そこに値段を書いてもらうんだよ。そして一番安いお店の名刺を持って、最後にもう一度ここにきてごらん。私が必ずその価格から500円引いてあげるから。」と告げられました。

私はこのサトームセンの電気屋さんのいう通り、一生懸命お店を周り交渉してきました。そして一番安かった名刺を持って元の駅前店に向かいました。この店員さんは約束通り500円を引いてくれました。

それから15年後私は家電量販店担当の電機メーカーのサラリーマンでこの秋葉原担当になり、駅前のサトームセンの駅前店に向かい、この話をしたところ、サトームセン駅前店の店長はこう説明してくれました。
「秋葉原に来るお客さんは1円でも安く買うために来ているんです。だから駅前の店て買ってすぐ帰るお客さんなんかいないんだよ。必ず他に行くんだよ。そこで最小の労力で成果あげるために考えた手法なんだよ。」と話してくれました。

私はこのサトームセンの店員さんにいいように誘導され、一生懸命に電気屋さんを歩かされ、更に各電気屋さんに商品内容を教えてもらい、本来最後に購入するサトームセンの店員さんの業務を私と他の店舗の人で行った訳です。でも思うのです、少なくとも15歳の私は満足した1日で、欲しかったジルバップが買えたのです。

秋葉原では駅前は決して有利な場所ではないのです。多くのお客さんは製品説明だけ聞いて、他に行ってしまうのです。
このように、自分の状況、長所、短所を見極め、戦法が必要なんです。ただ真面目に営業すれば売れるわけでは無いのです。注ぎ込んだ労力に見合う成果が必要なのです。

私は思うのです、お客さんが知らず知らずのうちに相手のペースの中で動き、結果あたかも自分の意思で決断をするようにすることが、販売の極意なのではないかと。
会社の経営も同じで、真面目に一生懸命働くことは間違っていないが、それだけでは収益は上げられません。そして社員を満足させる給与が支払うことはできません。
必ず収益をあげる必殺技が必要なんです。

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なぜ日本企業が発展出来なかったのか?

最近よく、この30年GDPが変わらず、所得が増えなかったのは世界で日本だけだったと聞きます。

なぜそうなったのか?それはそうされると困る人達がいるということです。更に言えばなぜ30年経った今言い出したのか?10年前でも20年前でも良かったはず。なぜそのことをマスコミも言わなかったのか?多分、知られると都合の悪い人達が沢山いたのです。

現在、あれほどシェアが高く技術力もあったdocomoがどうしてここまでシェアが落ち、突出した技術やサービスが生まれないのか?

過去の社長達の顔を思い浮かべると、悪くなった今の社長の責任ではなく、10年20年前の社長の責任のように思います。社長の大きな役割の一つに未来に責任を持つという、もっとも大事な役割があったのではないかと思います。もしかしたら現役の時に評価される社長がいたとしたら、疑う程度で一番良いのかもしれません。

話は戻りますが、その都合が良かった人達に何の疑いも持たずに、今自身の我々の責任なのかもしれません。若者に席を譲る勇気と意志を持たない弱い我々です。

多くの視察に我々から50代世代が参加されます。見聞を広めるべき世代は我々ではなく、20.30代です。彼らに多くを見せ、感じさせることで、新たなイノベーションを生み出せる可能性が高まったはずです。

多くの日本社会は儒教の影響か歳上🟰尊敬、正しい、従うべき、の図式ができてしまっています。そこにきて長生きになったが為に、50、60歳はハナタレ小僧などゆいされ、子の世代がまたバカで本気で若いと思ってしまっています。つまり若者と競いたがるのです。明らかに筋力も脳みそも急激に劣化しているのに。

これは年金問題と同じです。なぜ我々世代は自分たちがそうさせられたからと、現役世代にこの負荷を担わせるのか?我々の世代で決着をつけるべきです。だって仕事では若者を押し除けて自分の都合いいように仕事をするくせに、この難問になると放棄するとは情けない。

。我々世代の責任で現役世代の収入を増やす経済を構築し、その恩恵を若い世代にあげたい。その為にも当社では20、30代に萎縮せず活躍する職場を作り、子育て世代を中心に所得を増やす企業にしていきたいと思います

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ちゃんと製品化すべきでした。

写真は「コーヒードリップたて」「コンロ」「ミニ焚き火台」です。3番目の焚き火台は5年前に当社の社員も同じような組立て式を作ってくれました。当時は端材の利用で、ノベルティにしましたがその後発展はさせませんでした。

今朝、このように販売されているものを見て、ハッとさせられました。製品化とはちゃんと突き詰め、世に生み出すことが大切なんです。そしてストーリーとプロモーションが大切なんです。

焚き火台が9570円です。当社はBtoBの商売ですが、会社自身のブランド戦略の上でもこのようなBtoCも必要なのでしょう。

うかつでした。

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