3週間ぐらい前から明け方(明け方と言っても夜中の2時ごろですが)によく母の夢をみます。
母との思い出で一番古いのは私が3歳ぐらいのころに熱を出した私をおんぶして自電車で近くの辻の医者と呼ばれる病院に連れて行ってもらったことです。不思議にその背中の温かさと母親の首元を思い出します。今思えば母30歳ごろなのでしょう。
次に思い出すのは5歳のころ雨の日でした。縁側沿いの畳の部屋で「中の間」と呼ばれる畳の部屋で母が縫物をしてるシーンです。私はそのそばで数字を書く練習をさせられていた記憶があります。直ぐに飽きて寝転がる私がいるのです。兄弟が多かったので母と二人でいたのが嬉しかったのかもしれません。
次に思い出すのが小学校2年生での遠足の朝です。子供なのでとてつもなく興奮して早く起きて茶の間にいました。多分朝5時かもしれません。誰も起きてこず、子供心に早く起きてお弁当を作ってほしい、早く起きないと間に合わないと思いながら、それでも母を起きてきません。そのうち6時ごろ母が起きてきて、なぜ起こさないのかと叱られ、ご飯炊いたら間に合わないと、前日の冷たい残りご飯をおにぎりにして渡されたことです。一言どうせ食べるころには炊いたご飯も冷たいよ、と言われ妙に納得した自分でした。母35歳です。
アパートで独り暮らしをしていたころ(20歳ぐらい)、辛いことが沢山あってなにも食べる気にもなれず過ごしていた時、家に帰ってくるのに母から言われ(なぜなのか分かりませんが)家に帰るなり、母から「とにかくご飯を食べろと言われ」沢山、口にほうばるのですが、涙が止まらず、ボロボロ涙が出てそれでも食べろと言われ、そのあとは黙って風呂に入れられ、なぜがとてつもなく重い綿布団に寝かせれ泥のように眠った思い出があります。翌日母は何も言ませんでした。一言早く東京に戻るように言われただけです。救われた夜でした。
今思えば「無言のやさしさ」があったのかもしれません。
不思議に書いていると色々なことを思い出します。
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