「働き方改革」に苦悩する初老役員の日々

本日、17年ほど前に一緒に働いた某総合電機メーカーの社員がこの春から関連会社の役員に就任しました。彼は長い期間営業の最前線で働く営業部長でした。業績も残し優秀な社員でした。
その彼が関連会社の業績改善の為に、赴任したのですが厳しい状況に苦悩していました。
理由は
「働き方改革」がこの関連会社では「残業は悪」と言うことが浸透しており、誰一人残業をしないそうです。たとえ仕事が残っていてもそのままにしているそうです。
売上の減少が止められないそうです。
この会社の社員からはこのままでは仕事に支障をきたすので、取引先を削減してほしいとの要望が出ているそうです。
この役員は仕事が終わらないのならば残業してでも仕事を処理してほしいと社員に説明したところ、2名の社員が退職したそうです。

自分の発言のどこが問題なのか悩み、執行元の役員(元上司)に相談したところ、その発想をすること自体問題と指摘をされたそうです。
今まで働いていた職場にこのような問題は無く、同僚たちは誰から言われることもなく残業し、場合によっては休日出勤して対応する社員ばかりだそうです。

どうしたらいいのか分からず、私に相談してきたのですが、現在はこの新人役員が自分一人でで残った仕事を処理しているそうです。
そこで彼が言った一言
「誰が働き方改革」なんて言葉言い出したんだ、でした。

気持ちは分かりますが、これでは天に唾を吐いているようなものです。このような問題が日本中で起きているでしょう。

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