三河屋のサブちゃん御用聞き事業モデルは成り立つのか?

テレビサザエさんに出てくる三河屋のサブちゃんは毎日、住宅街を一軒一軒御用聞き営業をしています。

1日8時間労働で一軒に付き15分かけたとして32軒が1日回れる数です。これを2週間に一度訪問したら顧客数は320軒になります。販売するものはお酒や醤油、みりん、味噌などになります。月の売上は瓶ビール30本(450円✖️30🟰13500円)、醤油、みりん、味噌合わせて1000円とすると合計14500円になります。320軒✖️14500円🟰4640000円の売上高てす。粗利20%で928000円です。サブちゃんの給与30万円として、ボーナス4ヶ月として、更に三河屋の法定福利を入れると約48万円/月の人件費がかかります。つまり三河屋には448000円の利益をもたらし、ここから、サブのバイクの減価償却費、燃料代やお店の費用を賄います。
更に
この話で問題なのは毎日大瓶のビールを1本飲むかです。またサブちゃんはご用聞きだけじゃなく、配達用の商品の荷出し、請求書の発行、集金作業が加わります。また、お客さんは必ず家に居るとは限らず、多めにみても、この顧客数、売上高は試算値の60%程度と思われます。つまり月の売上高は290万円、粗利は55万円です。

現実的には
多くの人はデスカウントストアーに買いに行ってしまいます。

しかしながら
直接、デスカントストアーに買い物に行けない人達がいるのも事実です。その人達はこの便利な御用聞きサービスを利用するでしょう。しかしこの客層は裕福ではなく支払うお金に限度があります。
また
買いに行けない人はお年寄りだけと思いがちですが、シングルマザーのお母さんや障害者の人達など望む人は意外にいるのかもしれません。

これを当社の営業活動に置き換えたどうなるかです。
つまり長年培ってきた営業スタイルも時代の変化に変身する必要があります。当社の顧客はどのようなサービスを望んでいるのか?
更にサブちゃんが手書きの請求書を持って、集金をしたり、あるいは都度配達をするなど高額なコストが発生する業務をどれだけ簡素化し結果、顧客の望む価格を実現するかです。つまり今までの発注者、受注者の役割分担を根底から変え、新たな取引きスタイルを再構築することです。

三河屋のサブちゃんは象徴的な日本の営業スタイルです。
昨日、携帯電話販売日本一の代理店ティーガイアがアメリカの投資会社に1400億円で買収されました。株を売却する住友商事、光通信は売却益によって潤うでしょう。しかしなぜ日本だとダメな携帯電話代理店事業がアメリカの企業がこのような高額で購入するのでしょうか。
つまり
アメリカ人から見たら日本のビジネスマンは三河屋のサブちゃんに見えるのかもしれません。

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