サービスエリアは、高速道路の利用時にトイレや食事、買い物などで利用するため、子どもから大人まで多くの人が行き交います。灰皿の設置だけではタバコを吸わない人にとって居心地の良くない場所になる可能性があります。

サービスエリアに喫煙所を設置する条件はどんなものがあるのでしょうか。今回は、サービスエリアに喫煙所を設置する条件やメリット・デメリットをご紹介します。

サービスエリアに喫煙所の設置は可能?

サービスエリアに喫煙所を設置することは可能であり、推奨されています。サービスエリアを利用する人々に気持ちよく使って頂けるよう、しっかりと分煙対策をしましょう。

喫煙に関する取り決めは、2018年7月に改正された健康増進法により、明確に分煙する法律が制定されました。さらに2020年からは受動喫煙防止対策により、望まない受動喫煙を防止するための取り組みが行われているのです。

ただ、喫煙所を設置するには基準を満たしている必要があり、設置場所の条件が決められています。
サービスエリアを利用する人たちの動線や敷地の広さなどを考慮しながら、設置可能な場所を決める必要があります。

設置できる条件

サービスエリアに喫煙所を設置する条件は、屋内と屋外によって異なります。健康増進法に基づき、屋内と屋外の設置条件は、以下の通りです。

▽屋内の設置条件

  • 出入口の空気の気流が0.2m毎秒以上
  • タバコの煙が喫煙所内から外への流出を防ぐための天井や壁の設置
  • タバコの煙を屋外に排気させる

出入り口の気流は、風速を満たしていれば扉は設置しなくても問題ありません。ただ、満たしていない場合はのれんやカーテンなどで仕切る必要があります。屋外以上に煙の量や出入り口付近の煙の流入に配慮しましょう。

▽屋外の設置条件

  • 喫煙できる場所が区画されている
  • 標識や看板により喫煙所だと分かるよう示されている/li>
  • 喫煙者以外は通常立ち入らない場所である

屋外であれば広さのあるサービスエリアに設置しやすく、工事の規模も最小限で済む可能性が高いでしょう。ただ、駐車場からサービスエリアの売店やトイレなどへの動線近くに喫煙所を設置しないよう配慮を心がけましょう。

サービスエリアに喫煙所を設置するなら、喫煙所の販売業者に現地調査を依頼し条件に沿った場所を提案してもらうと安心です。

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サービスエリアに喫煙所を設置するメリット・デメリット

サービスエリアに喫煙所を設置するなら、メリットやデメリットを比較したいと考える方は多いでしょう。デメリットに関しては、デメリットをカバーする方法についても触れていきます。

ここでは、サービスエリアに喫煙所を設置するメリットとデメリットについて解説します。

メリット

サービスエリアに喫煙所を設置するメリットは、以下の3点です。

▽サービスエリアに喫煙所を設置するメリット

  • 条件に合わせて分煙すれば禁煙者も喫煙者も心地よく利用できる
  • 助成金で喫煙所の設置費用の一部を負担してもらえる
  • 喫煙所が分かりやすく明記されていれば、隠れて喫煙する人が減る

屋外であれば外気によって煙を換気できるので、空気清浄機の設置費やランニングコストを減らすことが可能です。多くの人が行き交わない場所に設置しましょう。
そのほか、喫煙所を設置したい場合は助成金を受けられます。助成金の対象範囲はこちらです。

▽受動喫煙防止対策の助成対象範囲

  • 電気や配管、建物などの工事に関わる材料費・人件費・管理費
  • 建築基準や消防法などの手続きにかかる費用

▽助成されないもの

  • 助成金の申請や見積もりなどの費用
  • 消耗品
  • 机やイス、観葉植物など分煙に直接関係ないものやデザイン料
  • 土地の取得費用

最近、「助成金を利用すれば無料で喫煙所が設置できる」と進めてくる業者が出没しているようです。あくまでも助成金は工事費の一部の補助で、全額を負担するものではありません。

デメリット

サービスエリアに喫煙所を設置した際のデメリットは以下の3点です。

▽サービスエリアに喫煙所を設置した際のデメリット

  • サービスエリア内のどこかにスペースを確保する必要がある
  • 工事のほか換気や維持のためのコストがかかる
  • 特定の喫煙所がなければ禁煙者にとって居心地の良くない場所になりやすい

とくに屋内では、空気清浄機や煙を外に逃がすダクトなどの設備を多く必要とする場合があります。また、煙を外に排出する時は、フィルターで有害物質を取り除いて排出させましょう。いくら外気で煙を稀釈しても、風向きや混雑状況によっては臭いや受動喫煙が気になる場合があります。

サービスエリアに喫煙所を設置する際の注意点

サービスエリアは、子どもから高齢者まで多くの人が利用する場所です。トイレや売店などへ向かう動線に喫煙所が入らないように配慮する必要があります。

また、喫煙所への案内や看板を分かりやすく明記して、喫煙者には喫煙所で吸うように促し、禁煙者には近づかないように促してはっきり分煙しましょう。そのほか、内部が見えるつくりにして、火災や犯罪防止に配慮することも大切です。全面見えるのに抵抗があれば、カッティングシートで一部を目かくしできるのでおすすめです。

そのほかにも、喫煙ブースの設置には法律も絡むため、施工前に確認するべき点がたくさんあります。
こちらの記事は、「喫煙ブース設置のための注意点と施工前に行うべき事柄」について詳しく解説しておりますので、併せてぜひご覧ください。

まとめ

サービスエリアに喫煙所を設置するなら、喫煙者が気兼ねなく喫煙できる場所で、禁煙者がタバコの臭いや受動喫煙を防げる場所を見つけましょう。外に灰皿を置くだけでは風邪の流れや混雑状況で受動喫煙のリスクが高まるので、パーテーションやのれんなどで仕切りを作るのがおすすめです。

屋内の喫煙スペースづくりや屋外の喫煙所設置については、長村製作所へお気軽にご相談ください。長村製作所では、厚生労働省が提示する喫煙所の設置基準をクリアした商品を用意しています。サイズも個室タイプから大衆タイプまで幅広く用意があるので、ぜひお問い合わせください。

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