6月27日に5G・6Gイベントに参加してきました。目的はミリ波対応の最新状況とローカル5Gの具体例を学ぶことでした。大手通信会社の不参加もあり、中小企業のブースが目立ち、通信以外の分野からの参加者も多く見受けられました。素材メーカーや自動車部品メーカー、時計メーカーなど、業種は多岐にわたりました。
特に注目したのは、アンテナ支柱に多数のボックスを取り付けた製品を展示していたブースです。これは私たちの会社でも早急に検討すべき案件だと感じました。
また、自動車の油圧を活用した伸縮自在の5Gアンテナ支柱も興味深かったです。この支柱は実際に災害時に自動車に取り付けて稼働させた経験があるそうです。災害に強い日本ならではのビジネスモデルであり、海外市場への可能性も秘めています。この会社は自動車部品メーカーで、20年前に入社した社員が油圧技術を応用し、異分野の製品開発に成功し、事業化に至ったとのことです。現在では会社の主要な事業の一つになっています。
また、住宅素材メーカーでは、創業100年を超える中でフッ素樹脂フィルムに着目した社員が登場し、数年前からパワー半導体のカバーなどに使用されています。この企業はフッ素樹脂フィルムを他社から仕入れ、自社工場で加工することに特化しています。
ビジネスチャンスは、全てを自前で行わなくても、様々なところに存在しているようです。
ローカル5Gのブースで注目したのは、LTEを活用したいわばローカル4Gでした。
日本の多くの工場での使用を考えると、高価な5G装置でローカルネットワークを構築するよりも、ずっと低コストでローカル4Gを構築できるとのことです。この技術は台湾のメーカーによるものでした。新しい技術に目が向きがちですが、このような発想も重要だと感じました。
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